第24回静岡県住まいの文化賞 最優秀賞・しずおか優良木材特別賞受賞
第4回チルチンびと住宅建築賞 若手建築家部門佳作受賞
静岡に住みはじめて12年の30代の夫婦と一人娘の住宅です。「家」をつくりたいと思ったきっかけは、娘が生まれたことでした。この住まいは東から南にかけて緩やかな山に囲まれ、町の喧騒から離れたしずかな自然の中に建ちます。
1階は食堂・居間・和室と水廻りからなり、引き戸をしまうとほぼワンルームに。食堂の大きな窓を引き込むと、山の緑(借景)と室内が一体となります。
吹抜けを通して家全体がゆるやかにつながり、家族の気配がどこにいてもわかります。
断熱・気密性を高めているので、薪ストーブは少しの薪で家中をあたためることができます。テーブルは杉の1枚板。
夫婦で一緒に料理ができる作業スペースを広めにとったキッチン。床はコルクタイル。
こども部屋の上にあるロフトへと続く階段。こども部屋は、引き戸の開け閉めで個室になります。
吹き抜けのキャットウォークは窓拭き用。正面に見えるのが寝室の小窓。
深い軒の出は外壁をまもり、デッキを室内の一部にします。南の大きな窓上は、冬のあたたかな日差しをとり入れるため、ガラス屋根にしています。
友人が来ると、長い時間ここでおしゃべりをしていきます。
山の谷間方向へ家全体を傾けて配置したので、奥行きのある素敵な借景を毎日眺めています。
南からの外観。
夕景(青の時間)。
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