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家づくりの予算について

家づくりを考える上で全体の予算を把握することは、とても大切です。
家づくりの予算は、おもに6つの項目があります。

1.解体工事費
建替えや改修(リフォーム)の場合、既存建物の解体費用がかかります。
木造で3万/坪程度~、鉄骨造で4万/坪程度~を目安としてお考えください。

2.建築工事費
これまでは、実績から坪単価を目安にしますと木造で80万/坪~となります…と申し上げてきましたが、いまは予算に応じた設計を努めて考えていこうと思っています。

というのは、私たち建築家は「完全に計算されデザインされつくした家」を設計しがちです。そういう美しい家がいいという方もいれば、そういう家は息がつまるという方もいらっしゃいます。人間の感性は多様であり、時に気まぐれで、そしておおらかです。その方にあったお住まいを一緒に考えていけたらと思います。

※照明や空調(エアコンなど)などの設備機器、家具やテーブルなども入れて予算を考えます。地盤の状況、建物の規模、仕様、二世帯住宅、工事時期によっても価格は変動します。

3.植栽工事費
日々の暮らしの中で何気なく緑や自然に接することを大切にして設計しています。
庭や外構も家の一部としてとらえて設計するため、計画時から植栽・外構工事費を予算に組入れて頂くことをおすすめしています。
敷地の規模や緑化範囲により費用に幅が出ますが、建築工事費の3~5%程度を目安としてお考え頂ければと思います。
植栽の費用を抑える場合は、中高木の本数をおさえ、下草や草花は建て主様ご自身で植えてもらうこともできます。

4.建築設計監理費
建築工事費に料率をかけて決定します。目安として、総建築工事費(植栽を含む)の10%とお考えください。
この料率には、構造設計費も含まれます。当事務所ではすべての建物の構造計算を構造事務所へ依頼し安全性を確認しています。

※工事規模が小さい場合(総建築工事費が2,000万未満)・・・1~5%を追加しています。(総建築工事費の11~15%)
※長期優良住宅や住宅性能評価など申請をご希望される場合、別途25万円の申請手数料が発生します。(構造設計料と申請手数料)
※木造3階建て、伝統工法による木造の耐震改修など、特殊な構造設計が必要な場合も別途費用が発生します。

5.諸経費
地盤調査費用(結果により地盤補強工事費用)、確認申請手数料、各種申請検査費用、登記費用、仮住まい・引越し費用、
火災・地震等保険料、地鎮祭や上棟式の祭事費用(ご希望によります)、税金(固定資産税・不動産取得税)などをお考え下さい。

6.補助金
いまは国や県、各市町村による補助金が多々あります。
予算をたてる際に活用できる補助金の種類や時期、条件を調べ、予算に組み入れていきます。
申請や手続きも、できる範囲で対応させて頂きます。

※※素案づくりのご依頼をして頂いた方には、これら予算をすべて組み入れた概算総事業費をお渡ししています。銀行へローンの相談をする際や、お住まいが完成するまで、ご自身の予算管理のお役に立つと思います。