toggle

事務所の紹介

『木の家に暮らす』

木の家に暮らすまで、鉄筋コンクリートの古いアパートに住んでいました。断熱もない西向きの部屋は、夏暑く、冬寒い。結露で箪笥の裏や押入れにカビがはえることも。長年、住まいの設計に携わるなかで、暮らしの快適さ、住まいの心地よさを探求してきた私は、自らの暮らしは果たしてこれでいいのか…と自問自答していました。娘が生まれてから、このままではいけないと思い立ち、自身の設計で木の家を建てることに。家を建てようと思い立ってから人生がめまぐるしく変わった気がします。

 住みはじめると、木の家はなんて美しく居心地がいいのだろうと思いました。たくさん住まいを設計してきましたが、見ると暮らすとは違います。朝起きてから夜眠るまで、時間の変化とともに室内の光の入り方が変わり、風が通り抜け、外の景色を眺めるようになりました。室内の温湿度の変化が少ないので、子供のころからのアレルギー性鼻炎が回復にむかい、裸足で過ごすようになりました。お友達や知り合いが頻繁に訪ねてきては、ゆっくり話をしていくようになりました。連れは人が来るとキッチンに立ち料理をふるまうようになり、薪ストーブに火をいれたくて冬が来るのを楽しみにしています。春先、庭の樹々が新緑をつける様子を見るのが楽しみになりました。暮らしの器となる住まいは、私たちの生活にこれほどまで影響がもたらすのか…と思ったものです。

心地よい住まいづくりは、光・風・緑・温湿度・色・素材・設備・使い勝手…色々なバランスを見極めることが大切です。小さな家ながら、膨大な枚数の図面を書き、温熱環境の計算をし、いろいろな方の意見を聞き、ショールームへ出向き、少しでも予算の足しになればと多くの補助金の申請を行いました。そういう設計者の努力と情熱が、工務店や職人のみなさんや関係者のみなさんを動かし、皆がいい家をつくろうと努力して出来上がった住まいは、オーラが違います。笑(何とも言葉にしづらいので一度見てみてください)おかげさまで静岡県の住まいの文化賞の最優秀賞も頂きました。ありがたいです。

暮らしの器となる大切なお住まい、一からつくるのは膨大な時間と努力が必要となり、さじを投げたくなってしまうかもしれません。それをつくるお手伝いができればと思います。建て主さんの立場に立った具体的なアドバイスできると思います。お気軽にご相談ください。

 

 
鍋田さつき設計事務所           

住所
TEL

FAX
〒424-0873 静岡市清水区有東坂437-16
090-4248-4529
054-374-7202
資格 一級建築士
静岡耐震診断補強相談士
静岡県地震被災建築物応急危険度判定士
震災建築物被災度区分判定・復旧技術者
高齢者対応住宅相談員
CASBEE戸建て評価委員
静岡建築士会所属